第27回オープントーナメント全四国空手道選手権大会が盛大に開催されましたことを心からお慶び申し上げます。
　「心極める」という新極真会の理念のもと、心技体そのすべてに渡って研鑽を積んでこられた選手及び指導者の皆さんのご尽力によって、空手は世界中で普及し、発展して参りました。
　私も、柔道家として出発し、「武道の心」を我が心として、格闘家（プロレスラー）、そして政治家へと歩んで参りました。「心極める」ことこそ、今の政治家に最も求められていることだと痛感しております。
　2012年には武道が中学校で必修化され、空手も選択されるようになります。「心極める」という理念と、心技体の錬磨と研鑽を通じて、礼儀や礼節、忍耐力を培うことで、思春期を迎える子ども達の育成に、大いに役立つものと確信しております。
　大会実行委員長の三好一男先生には、選手として、ご自身の試合を通じて、また指導者として、門下生の育成を通じて、「心極める」という新極真会の理念を自ら率先して体現されて来られました。そしてそれは、優秀な門下生を数多く輩出してきた「三好道場」となって結実しているのです。
　「真の強さ」とは何でしょうか。それは、単に「技」が優れていたり、「体」力が人一倍あるというだけのことではありません。その中心に、忍耐力、礼儀や礼節、最後までやり抜く精神といった「心」があって初めて、「真の強さ」だと言えるのです。
　本日、大会に出場される選手諸君は、空手道の厳しい修行と研鑽の積み重ねを続けて来られました。「心」「技」「体」が三位一体となって、「真の強さ」となります。選手諸君は、日頃の成果を存分に発揮され、正々堂々と戦い抜き、「心極める」という新極真会の理念を体現して頂きたいと思います。
　終わりに、本大会のご成功とNPO法人全世界空手道連盟新極真会三好道場の益々のご隆盛と選手諸君のご検討をお祈り申し上げ、お祝いのご挨拶とさせていただきます。