この度は、昇段審査の機会を与えて頂き、また参段昇段のお許しを頂き、誠にありがとうございます。空手を始めて二十年、その時間の重さと大切さを感じております。
空手を始めたきっかけは、仕事だけの生活に疑問を感じ、自分に自信を持ちたい、自分自身の誇れるものを持ちたいと思い、二十歳の時に始めました。教えて頂いた事を何度も反復し、少しずつでも強くなっている自分が嬉しかったのを思い出します。
自分が徳島にいた頃は、前川さんや逢坂さんと一緒に稽古をしていました。3人で走ったり、ウェイトトレーニングで追い込んだり、今の自分の礎となる時間を共に過した仲間です。
勤めていた会社を退職し、愛媛に帰ってからは、三好師範の下で修行をさせて頂き、空手だけではなく、人として、武道を修行する者としての道を教えて頂いております。師範代として指導されていた井上先輩には、挑戦し続ける強さを教えて頂きました。選手強化コーチの川野先輩との出会いは、自分の空手人生を大きく変えてくださいました。全日本などの大会前には、毎週日曜日の選手稽古に来てくださる竹澤先輩、稽古に取り組む姿勢に多くの事を学ばせて頂いています。
今回の審査にも、遠くから先輩方や仲間が駆け付けてくださいました。動けない自分に気持ちのこもった突きや蹴りをいれてくれました。二十年の修行の中で、自分が得た大切なものは、空手を通じて知り合えた方々です。今の自分があるのも皆様のおかげです。心より感謝しております。
今回の昇段を新たなスタートとして、新極真会三好道場の参段として自覚と責任、そして誇りを持って更に精進いたします。これからもよろしくお願いいたします。 押忍
新極真会愛媛支部三好道場
野本尚裕
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