三上和久が初優勝を飾った一般男子上級の部は、くしくも準々決勝の4試合すべてが三好道場VS他支部という構図となった。昨年は兵庫中央支部の長野義徳に優勝をさらわれているだけに、王座奪還は地元勢の総意と言えただろう。
酒井瑞樹は江口雄智の弟・智翔と対戦。下段蹴りを軸に、上段廻し蹴りや後ろ廻し蹴り、ヒザ蹴りと多彩な足技を見せ、本戦5−0で勝利。 愛媛支部の師範代である谷龍治は、瀧本一斗との初戦を下段廻し蹴りの一本勝ちで飾り、井上達二とのベテラン対決に臨んだ。突きとヒザで優位に立ち、本戦で快勝を収めた。
17歳同士の対決となった高橋辰弥と赤木敬祐の一戦は、高橋が回り込んでの突きと下段蹴りで攻め立て、本戦5−0でベスト4入りを決めた。
三上は初戦となった準々決勝で、東京から参戦した志村朱々璃を迎え撃った。下突きとヒザでジリジリと圧力をかけ、本戦3−0で白熱の好勝負を締めくくった。
この結果により、三好道場勢がベスト4を独占することに成功。続く準決勝はそれぞれ、高知支部と愛媛支部の争いとなった。
酒井は谷に対し、試合開始直後に左上段廻し蹴りをヒットさせる。技有りこそ奪えなかったが、その後もペースを握り、本戦勝利。三上は正拳突き、カギ突き、下突きを巧みに打ち分け、高橋に貫録勝ちを収めた。 |