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「夢はいっぱいあります」「夢はいっぱいあります」 林さいかはとびきりの笑顔でこう語った。無限の可能性を持つ十代の若者だから、たくさんの夢を思い描くのは当然だ。 空手を始めたきっかけは強い女性への憧れだった。素手で闘うことへの抵抗よりも、格好よさの部分に強く惹かれた。 痛くてきつい稽古の前には憂うつな気持ちになることもあるが、やり切った後の達成感は空手でしから得られない。 「試合で勝った後の達成感とか、稽古の後の充実感とかは普通では味わえないものだと思うので、それが空手のいいところですね。いまはいつもお世話になっている師範の期待に応えたいという気持ちも大きくなっています」 そんな林だが、まだ最高の達成感を味わったことはない。昨年のドリームカップでは高校生女子軽量級で1年生ながら準優勝。十分評価に値する結果にもかかわず、「決勝では他流派に負けたので、それは絶対にダメです」と自己採点は厳しい。必勝を期した今年は、準決勝でロシア支部のザグメンナヤ・アンナに敗退。またしても悔しさを味わうことになってしまったが、最高の達成感を得るためにもこのままでは終われない。 最後にいっぱいあるという夢の一つを教えてもらうと、林は「空手で一番になることです」と言った。最高の達成感を得られる最高の場所へ。その歩みは止まらない。 |
カラテ・ライフ No.62掲載 Text/佐久間一彦 Photo/増村貴宏 |